2014/01/25 Category : その他・テレビ 「明日、ママがいない」騒動について考えたこと 私は以前から、番組の放送中止や欠番には興味があったので、今回の日テレ・水曜ドラマ「明日、ママがいない」の今回の騒動には注目をしています。というかYahoo!トップニュースでしょっちゅう話題も上がっていて、注目せざるを得ないという状況でしょうか。昨日付のニュースで、提供を取りやめたスポンサーがもう2社増えて、8社中5社になったという情報から、思ったより急速に事態が進展していると思い、急いで録画していた1話を見て、こうしてブログに書く事になりました。騒動の基本となる部分は、ドラマ「偏見生む」、日テレに抗議=児童養護施設・里親団体(時事通信) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140121-00000095-jij-sociにもあるように、赤ちゃんポストを設置している慈恵病院からの放送中止の申し入れがあったことです。記事にもありますが、「人権侵害」だと言われているわけです。「(施設の)子どもを傷つける部分が含まれていたのは非常に残念」とも。確かに、たった今録画で初回を見たところ、見所は多分にあるししっかり描いているとは思いますが、そう思われても仕方ない描き方がちょいちょい出てくるなぁ、と思いました。しかし、これはあくまで私、単なる視聴者の一意見で、正直関係なくて、よく考えてみると、いじめや各種ハラスメントもそうですが、虐げられた人の気持ちは、その虐げられた人でないとわかりません。いくら、外野が「大丈夫でしょ?」と思っても、本人が辛いなら、その本人の気持ちはやはり尊重されるべきでしょう。まあ、講義している団体側が、どこまで本当に辛いのかは、少し推し量れない部分もありますが…。実際、過去に封印された作品群も、そういう直接の抗議があって封印(放送中止、欠番扱い)になってきました。「ウルトラセブン」第12話、「相棒」3rd Season 第7話しかり。封印されていませんが、「超人・バロム1」のドルゲちゃん騒動も、騒動としては似ていますね。それで、こういう放送中止等のエッジが利いている抗議は、今までのこういうテレビを中心とするメディアでは、割ともうその時点でアウトです。これは結果論かもしれませんが、そういう抗議を直接させるような内容を盛り込んでしまったこと自体、こういう因果を招いていると言えると思います。赤ちゃんポスト的なのをやっているのが、日本で1つしかないのに、それでちょっと煽るような描き方をしておいて、抗議が来ないと思ったのか、ということですよね。(まあ抗議が来ることは百も承知な感じだったっぽいですけどね…)というか、昨今の普通の番組では、そういう配慮は基本どの番組もやっています。「相棒」3rd Season 第7話なんかは、日本図書館協会や世田谷区の図書館など図書館関係者からの直接の抗議が入ったのは確かですが、別に放送中止そのものを求めていませんでしたが、配慮し(すぎ)ちゃって、公式に欠番扱いにしてしまいました。個人的には、「相棒」のこの件は、まあ己が番組ファンということもありますが、少し過度な対応だったのではないかと思っています。相手方も直接放送中止を求めていないわけですし、CS放送などの昔の番組の再放送でよく見られる、「時代背景と制作者の意図を尊重して…」というテロップでかなりあぶなーい作品でも放送しちゃってるのを見ると、やはり公式で欠番とまでは言わずに、再放送用に一部作り直すだとか、テロップで注釈するとか等くらいにするべきだったのではないかと。これは、実際にはどうかわかりませんが、図書館関係者が納得する形であれば、何も欠番にまですることはなかったということです。そういうことを考えていくと、やはり解決策を見出すとしたら日テレが、抗議をしている団体をきちんと説得して、放送中止の声明を引っ込めさせるしかないですよ。相手方にネタバレなどはしてしまうかもしれませんし(笑)、労力はかかるでしょうが、何もしないで中止になるよりかは幾分よろしいのではないかと。時間稼ぎにもなるでしょうし。まあ分かり合える代物ではないのかもしれませんが…しかし、今のようにテキトーに対応するよりかは、絶対事態はよくなると思います。これでは、本当にあと数話で打ち切りになってしまいますよ。岡村隆史「明日ママ」批判に苦言!放送中止なら「テレビの未来はない」(スポニチアネックス) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140124-00000083-spnannex-entにもありますが、良い前例を作るため、テレビの未来を作るために日テレには本気で問題に取り組んで欲しいです。まあでも、これで、放送について、みんながよく考えるいいきっかけになったとは思いますね。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword