- 2024/11/21
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「穴あきおたまでこんにちは~TV DATAのいけにえ」の 鯖世笠晴のブログらしいブログ
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1999年1月にテレビ朝日で開始した東映制作の「木曜ミステリー」枠が、
2022年9月、遂に幕を閉じることになった。
私はまだ中学生だった2001年から視聴し始め、20年以上見続けていたので、
昨年秋に週刊文春などで非公式の報道が出たときからショックであったが、
2022年6月に公式発表され、更にショック。
もういよいよ来週9/15、最終回である…。
個人的には木曜ミステリー開始当初、
既に伝統があった水曜21時枠よりも先にハマり、
木曜ミステリーから水曜21時枠に興味が広がっていった経緯があり、
木曜ミステリーがなければ私のサイト
「東映テレビドラマ・データ根こそぎ拾い」もなかったはずである。
「木曜ミステリー」でも23年余りの歴史があるが
ご周知の通り、
「木曜ミステリー」になるまでも同じく東映京都撮影所による時代劇の枠で、
時間帯変更時期も加えると、
更にプラス30年ほどの長い歴史を持っていた。
更にその前は、
私の研究では東京の東映テレビプロによる現代劇枠だったのである。
順を追って解説すると、
一番最初の始祖となる番組は60年前の
1962年6月~1963年3月、木曜22時枠で放送された
「JNR公安36号」である。
鉄道公安官が主役の刑事ドラマで、
そういう意味ではどちらかというと
水曜21時枠の「さすらい刑事旅情編」の始祖でなのだが。
こちらのドラマが好評により、2ヶ月の休止期間を経て
水曜20時枠で「鉄道公安36号」として再スタート。
放送もロングランとなるが、
同じ時間帯で同じく東映制作の
「銭形平次」が1966年5月に開始し人気を博したためか
1966年10月からは木曜20時に移行。
その後、人気に陰りが出たのか、たった半年後に
改題前も含め約5年の歴史に幕を閉じてしまった。
1967年4月~の後番組も
東映テレビプロの連続ドラマ「あゝ同期の桜」となるが
こちらは映画版もあったが、刑事ドラマではなく戦争ドラマである。
これがおそらく予定通りで半年で終了し、
1967年10月からは東映京都テレビプロによる時代劇
「野次馬がいく」がスタート。
いわゆる"京都枠"のスタートはここからである。
「野次馬がいく」も半年で終了するが、
この1968年4月改編でNET系の3つの番組路線が三角トレードされることになる。
木曜20時の東映京都の時代劇は日曜20時へ、
日曜20時の海外アクションドラマ「特攻 ギャリソン・ゴリラ」は火曜21時へ、
火曜21時の毎日放送制作連ドラ枠は木曜20時へ、
といった具合である。
日曜20時枠での第1弾は中野誠也主演の「次郎長三国志」。
同じ原作で1974年4月の火曜20時枠で鶴田浩二主演でリメイクされている。
その後は
1968年10月~の「旅がらすくれないお仙」、
1969年10月~の「緋剣 流れ星お蘭」と
女性主人公のお色気路線が続く。
特に「旅がらすくれないお仙」は最高視聴率27.5%を稼ぎ人気番組となった。
しかし、裏番組などの影響で高視聴率も長く続かず、
この路線はこの枠では2作で終了。
1970年4月~、緒形拳版「丹下左膳」は
時代劇だが、東京の東映テレビプロに制作が戻る。
(当時は東映テレビプロでも常時1~2枠時代劇を制作していた。)
サブタイトルが『ナゾナゾナーニの巻』『スタコラ逃げるが勝ちの巻』など
かなりふざけており、
子供の視聴者を意識したコメディ色がある作品だったのでは。
しかし番組はわずか14回で終了。
この打ち切りで予定より早く登板した後番組が
この枠の救世主となり、この枠を特徴づける作品となる。
その続きは次回で…
(長くなってすみません。この後ちゃんと木曜20時に戻ります。)
放映開始 | 放映終了 | 放送枠 | 回数 | タイトル | 原作 | 主演 | 制作プロダクション |
1962.06.07 | 1962.09.27 | 木22:00-22:45 | 043 | JNR公安36号 | original | 影山 泉 | 東映テレビプロ |
1962.10.04 | 1963.03.28 | 木21:45-22:30 | |||||
1963.06.05 | 1963.09.25 | 水20:00-20:45 | 198 | 鉄道公安36号 | original | 影山 泉 | 東映テレビプロ |
1963.10.02 | 1966.09.28 | 水20:00-20:56 | |||||
1966.10.06 | 1967.04.02 | 木20:00-20:56 | |||||
1967.04.06 | 1967.09.28 | 026 | あゝ同期の桜 | 十四期会 | 中山 仁 | 東映テレビプロ | |
1967.10.05 | 1968.03.28 | 026 | 野次馬がいく | original | 松方弘樹 | 東映京都テレビプロ | |
1968.04.07 | 1968.09.29 | 日20:00-20:56 | 026 | 次郎長三国志 【 i 】 | 村上元三 | 中野誠也 | 東映京都テレビプロ |
1968.10.06 | 1969.09.28 | 052 | 旅がらす くれないお仙 | 棚下照生 | 松山容子 | 東映京都テレビプロ | |
1969.10.05 | 1970.03.29 | 026 | 緋剣 流れ星お蘭 | original | 花園ひろみ | 東映京都テレビプロ | |
1970.04.05 | 1970.07.05 | 014 | 丹下左膳 | 林 不忘 | 緒形 拳 | 東映テレビプロ |