2020/02/26 Category : その他・テレビ 「お笑い第7世代」、本当は「お笑い第8世代」の方がしっくり来る説!? 2019年以降、バラエティ番組で霜降り明星、EXIT、宮下草薙ら「お笑い第7世代」の人気が台頭している。「お笑い第7世代」自体、霜降り明星のせいやのラジオでの思いつきの発言から出来た言葉。元々ウッチャンナンチャンやダウンタウンらを示す言葉として「お笑い第3世代」という言葉があり聞き馴染みやすいことや、大体数字が合ってそうなこともあってかバラエティ番組でもその言葉とその芸人は浸透した。そうした中で、特にその当時は言葉として言われていなかった「お笑い第4世代」~「お笑い第6世代」の定義が後付けでされ始めた。他のメディアでも示されていることが多い要素としては番組で言うと、「お笑い第4世代」=『ボキャブラ天国』(キャブラー)、『めちゃ×2イケてるッ!』「お笑い第5世代」=『爆笑オンエアバトル』(初期)、『エンタの神様』(前半期)、『M-1グランプリ』(初期)「お笑い第6世代」=『爆笑レッドカーペット』といったあたりである。またテレビ等で、第7世代より一つ前っぽい芸人が自分たちのことを「第6世代」と言うことも増えた。筆者が思いつく例では、オードリー若林が『しくじり先生』(平成ノブシコブシ吉村、ハライチ澤部と共演)や『あちこちオードリー』で発言していた。とすると、オードリーが2000年デビュー組で共演していた『ミレニアムズ』(CX,2014-2015)のウーマンラッシュアワー、ナイツ、流れ星、山里亮太は「第6世代」なんだな、と思えるところである。また、平成ノブシコブシ(2000年結成)やハライチ(2005年結成)が共演していた『ピカルの定理』(CX,2010-2013)のモンスターエンジン(2007年結成)、ピース(2003年結成)、渡辺直美(2007年デビュー)、千鳥(2000年結成)も該当するんだな、なるほどね、あそこらの世代ねという感じである。しかし一方で、『ゴッドタン』2020年1月放送の「腐り芸人セラピー(6)」では"第6世代コント師特集"ということで、ラブレターズ (2009年結成)、ザ・ギース(2004年結成)、かもめんたる(2007年結成、だが前身の「WAGE」は2001年結成)がゲスト。また、『アメトーーク』2020年1月16日放送の「企画プレゼン大会」でジャングルポケット太田が「たぶんお笑い第6世代」という企画をプレゼンしていた。ジャングルポケット(2007年結成)といえば、『333 トリオさん』(EX,2010-2015)のイメージが強い。共演者はパンサー(2008年結成)とジューシーズ(2006年結成)。番組が始まったことは3組とも無名だったが、番組が終わる頃には直後に解散したジューシーズ以外は知名度も上がった。私の感覚としては前者『ミレニアムズ』『ピカルの定理』と後者 ラブレターズ、ザ・ギース、『333 トリオさん』が一緒の世代って、さすがに幅広すぎるというか、別の世代としたほうがしっくり来るのだ。勿論、売れたのに時差があるので、モンスターエンジン(2007年結成)、渡辺直美(2007年デビュー)かもめんたる(2007年結成、だが前身の「WAGE」は2001年結成)あたりデビュー年からすると前者でも後者でもいい芸人も含まれてはいるのだが。そんなモヤモヤした感情を抱いて、たまたま自作の「ワラッタメ天国 放送記録と成績一覧」を見る機会があった。『ワラッタメ天国』(CX,2012-2013)は『ボキャブラ天国』のハウフルスが制作した若手お笑い芸人の「タメになる」ネタを競うネタ番組だった。個人的には面白かったのだが、半年で終了してしまった番組である。ここに出場した芸人が前出のラブレターズ、ザ・ギース、かもめんたるに加え『333 トリオさん』のパンサー、ジャングルポケット、ジューシーズそして、アルコ&ピース、ライス、風藤松原、ハマカーン、うしろシティ、さらば青春の光、鬼ヶ島、チョコレートプラネット、スパイク、シソンヌといった面々が揃い、一部を除いてかなり同一の世代感が強いと思ったのだ。やはり、この『ワラッタメ』世代が本当は「第7世代」で今に言う「第7世代」が「第8世代」の方がしっくり来るのではないかと…。一方で、世間での「第7世代」代表の霜降り明星と言えば、『新しい波24』(CX,2017)や、そこから派生した『AI-TV』(CX,2017-2018)のメンバーだった。『新しい波』シリーズ自体、"お笑い界のビッグスターは8年ごとに誕生するという「お笑い8年周期説」"に基づくというコンセプトで、8年毎にお笑いスターを発掘している。最初の『新しい波』(1992-1993)が元になったのが後の『めちゃイケ』である。つまり第4世代。次の『新しい波8』(2000-2001)は、『はねるのトビラ』に。ここが第5世代だろう。『新しい波16』(2008-2009)は、『ふくらむスクラム!!』となったが半年で『1ばんスクラム!!』になりこれも半年で終了してしまった。これが第6世代だとすると、やはり『AI-TV』の霜降り明星やゆりやんレトリィバァ、四千等身は第7世代で合っているではないか。というか、せいやも3+1+(24÷8)=7という計算式が頭の中にあったのだろう。まあどっちみち「第7世代」の言葉と概念がこれだけ浸透したので覆ることはないというのもあり、やっぱりこれが妥当なんだな、と思った。ちなみに、『ふくらむスクラム!!』には、かまいたち(2004年結成)、ニッチェ(2005年結成)、『新しい波16』にはゆったり感、ジューシーズ、アルコ&ピース、ライス、銀シャリが出演していて、どちらかというと第6世代の後半の方かなと思う芸人が多いのが興味深い。とかなんとか思っていると、明日2020年2月27日の『アメトーーク』が前出のジャングルポケット太田の「たぶんお笑い第6世代」が採用された。ただ、タイトルが「僕らビミョーな6.5世代」になっていた。(キャストは、ジャングルポケット太田&斉藤、かまいたち、三四郎・小宮、パンサー向井、さらば青春の光・森田、あばれる君)やっぱり、『ミレニアムズ』『ピカルの定理』あたりが第6だと、『333 トリオさん』『ワラッタメ天国』『新しい波16』あたりは6.5とちょっと別の世代になるのだろう。私の抱いた違和感も間違っていなかったのだ。お笑いの最前線を15年以上守っている『アメトーーク』が「僕らビミョーな6.5世代」で各世代の扱いがどうなっているのか大変興味深く、楽しみである。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword