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「大都会25時」 念願の初視聴

昨日深夜から、CSファミリー劇場で再放送がようやく(※4年前に1回やってました)開始になった
テレ朝水曜21時刑事ドラマの一発目・「大都会25時」。

前回の放送時は、契約はしていたものの、電波状況が悪くて、視聴できませんでしたが
今回はきちんと録画・視聴致しました。
とはいえ、土曜24:00~30:00の6本立てというヘビーなスケジュールのため、
とりあえず#1と#2だけしかまだ見ていませんが… (26:10のゴッドタンもまだ見ていません…)

それでは、私ごときではありますが、少々感想や考察をば。

オープニング・エンディング・予告編は、You tubeで視聴したことあるので
知っていましたが、SHOW-YAの主題歌は結構かっこよさげ。
これだけでも、10年続いた「特捜最前線」の後継作としての気負いを感じられるのではないでしょうか。
(実際はコケたけど…)

刑事ドラマとしての新機軸として、この番組の一番のポイントは
やはり、同じ所轄の刑事課の中で、2班に分かれている、というところでしょう。

主役側の二係・安達班(小野寺昭/山下真司、大和田獏、真梨邑ケイ、塩野谷正幸、湯江健幸)は
はみだし系の人情派な感じだけど、その分検挙数は少なくて負い目がある感じ。

もう一方の一係・仙川班(平田満が班長)は、スピーディな捜査で、検挙数もバツグンなエリート集団
といった感じ。でも、そのために手荒な捜査もしてしまうのが、玉にきずといったところ。

少なくとも初期の話数では、この二班の対立が、メインの描かれ方をしていると言っても良い感じ。

翌年の「はぐれ刑事純情派」(スタッフは違いますが)のテーマなんかから察するに、
あくまで安達班の主義を描きたくて、その対比として仙川班を出しているのかな~
という気もしました。
まあ二班が競り合うというところ自体が新味ですし、そこも推している作りではあるんですが。
(発案的には前々企画の「特別機動捜査隊」なんかも意識しているのかな、と思ったり)


各話のストーリーは、初回5.8%とか叩き出しているのを頭に入れてみてしまうと、
普通に面白く、退屈することもあらず。正に、なんでこんな視聴率出しちゃったの??、という感じ。

まあ視聴率的には後半に行くにつれて、微妙ながらも右肩上がりにはなっているし、
(とはいえ10%は2回しか超えなかった)
《参考…「~知られざる刑事ドラマの世界~「SPIN」 」の『大都会25時』『大都会25時・千草警察事件ファイル』放送リスト》

どちらかといえば、放送枠とかの方が悪かったのかなと言う気もしますが、

この「二班対立」という少々複雑なコンセプトが余り、視聴者全般には受け入れられなかったのかな
という気がします。
それこそそのコンセプトは後半になるにつれて薄くなるようですし、
翌年の「はぐれ刑事純情派」ももっとシンプルな形ですが、22年続くような大ヒット作品になりましたしね。

まあ、「はぐれ~」は、「必殺仕事人」を終えた藤田まことの新ドラマシリーズというのと、
東映・桑原プロデューサーが「非情のライセンス」で培った、メイン一人を徹底的に立たせるドラマ作り
というのが企画の軸ではあると思うのですが、
「人情にもろい」感じや、「特捜最前線」の特命課とは違う、何故か管轄が妙に広い所轄の設定(笑)など
意外と「大都会25時」を継いでいる要素も多く見られるように、今回の視聴を経てはじめて思いました。

そういう意味で、「特捜最前線」と「はぐれ刑事純情派」という二大テレ朝・東映刑事ドラマを
繋ぐ歴史的存在として、この「大都会25時」の存在は大きいような気が致しました。


あと、#1でコソ泥役の石橋蓮司が、たまたま殺人のあった部屋に入って
それで夜11時のスポーツニュースを見て、
その殺人容疑者(沖田浩之)のアリバイを半ば証明するというシーンがありましたが、

これっておそらく、後の「ゴンゾウ~伝説の刑事」(2008)の同じく#1で、
大学教授で殺人事件の容疑者役だった石橋蓮司が、
本当は殺害現場で見た、CSのスポーツ中継の再放送を
再放送だと思わずアリバイ証明に使っちゃって、罪がバレちゃったやつの
パロディ(オマージュ)元なんじゃないかと思うのですが、いかがでしょう…?!

あのスタッフ(というか須藤P)は「相棒Second season」 No.1で、
水谷豊主演・東宝制作の刑事ドラマ「Hello,Good bye」のオマージュもしていたので、
やりかねないと思うのですがね…


そ、それと!!
この番組の放送時期は1987年4月~9月ということで、
終了後は、意外と直後の10月スタートだった「仮面ライダーBLACK」に
スタッフが結構流れていたりするんですよね。

具体的には
脚本の、宮下隼一氏、杉村升氏、といったその後10年間の東映特撮を支えることになるお二人と、
監督の、北本弘氏、小西通雄氏、蓑輪雅夫氏のお三方ですね。
と、結構多いんですよ、これが。
いう訳で、水9刑事ドラマファンだけじゃなくて、BLACKファンも必見ですよ!!



▽「大都会25時」OP『水の中の逃亡者』のダウンロード販売でございます


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